イベントレポート

XVL Solution World 2005 講演レポート

セミナーでの講演をレポートで公開します

事例紹介

ユーザー講演

開発プロセスにおける 3D データの活用

アルプス電気株式会社
車載電装事業部 技術統括部 技術管理室

古市 公宏 氏

現在、部品メーカーは、顧客が市場へタイムリーに新車を投入する必要などから、部品開発リードタイムの短縮、3D モデルによる仕様交換といった要求を受けている。そのため、3D の設計が必須となった。

アルプス電気 車載電装事業部では開発効率向上、リードタイム短縮のため、 97 年から 3D 化取り組みのプロジェクトを始めている。ただし、一般的に CAD は高価であること共にワークステーションでしか動かないので全部門が気軽に使うというわけにはいかなかった。そこで昨年から XVL を導入し、活用している。

【設計部門における取組み】

  • 1.顧客とのコミュニケーションで活用
    XVL ならノートパソコンに入れて顧客のところへ持っていける。
    設計意図を伝えるのが容易で、顧客の理解も早い。
  • 2.タイムリーな照査、承認
    設計上位者がいつでも、どこでも照査、承認できる。
  • 3.デザインレビューでの活用
    事前に XVL を社内イントラネット上で配信することで、デザインレビュー時に他部門からの
    問題点の指摘が増加し、実際に製品になってからの不具合が減少した

【製造技術部門における取組み】

組立のフロントローディングを狙い、設計、工程設計、生産拠点といった部門を XVL を使って横に繋げていった。こうして早い段階から組立検証、工程準備が可能となった。

【品質保証部門における取組み】

あらかじめ XVL モデルを使って品質を検証。製品評価段階での問題が減少している。また、評価項目自体を後で見直すことも減少した。

【購買部門における取組み】

XVL で体積計算が出来るため、非常に高精度な見積りが作成できるようになった。

以上のように、XVL を活用することで、全部門がシームレスに繋がったと言える。今後、営業部門での活用も期待できる。また、海外の営業、生産、技術拠点へも更に展開していきたい。

( システム提供会社:伯東インフォメーション・テクノロジー(株)(現 株式会社 アルゴグラフィックス)

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