エンジョイ!新時代のパーツカタログシステム!!
「 XVL + CATALOGcreator パーツカタログシステム 」
デジタル総合印刷株式会社
3D ソリューション開発課
課長
山田 悦志 様
イベントレポート
セミナーでの講演をレポートで公開します
事例紹介
デジタル総合印刷株式会社
3D ソリューション開発課
課長
山田 悦志 様
2018年 5月 11日(金)東京、8月 3日(金)名古屋で開催された 「 XVL 3次元ものづくりセミナー2018 」 パートナー講演では、“ エンジョイ! 新時代のパーツカタログシステム!! 『 XVL + CATALOGcreator パーツカタログシステム 』 ”と題して、デジタル総合印刷株式会社 3D ソリューション開発課 課長 山田悦志氏が登壇し、同社が手掛ける 3D パーツカタログシステムと XVL を組み合わせたソリューションについて紹介を行った。
デジタル総合印刷は、2006年 より XVL を用いたソリューションを提供しており、当時既に XVL を使って分解図を制作し、メンテナンスガイドに適用している。またその後も XVL の 1 ユーザーとして、XVL Studio を用いて 3D の機器組み立てマニュアルやメンテナンスマニュアルを実現するなど、もともと得意とする製造・保守用マニュアルの分野に積極的に XVL を活用してきた。
さらに 2014年 からはラティス・テクノロジーのパートナー企業として、XVL アニメーションを使った製造指示書や組み立てマニュアルなど、さらに高度なソリューションの開発に取り組んできた。そしてそのうちの 1 つが、今回紹介する 「 CATALOGcreator 」 と XVL を組み合わせたパーツカタログのソリューションである。
CATALOGcreator は、ドイツのソフトウェア会社 TID Informatik GmbH が開発した、3D/2D 対応の Web パーツカタログシステム。デジタル総合印刷では、この製品と XVL を組み合わせることで、パーツカタログを自動生成できるソリューションを提供している。具体的には、XVL による部品の 3D データと、S-BOM の CSV リストデータを CATALOGcreator に投入することで、自動的に Web のパーツカタログが生成される。
このソリューションの導入効果について、山田氏は次のように述べる。
「 紙のパーツカタログを作成するには、図面や試作品をもとに分解図イラストを作成し、印刷原稿を制作し、さらにそれらを印刷、製本、配布するなど、実に多くのプロセスを経る必要がある。その点 CATALOGcreator を使えば、これらのプロセスのほとんどが不要になるため、カタログ制作に要するコストと時間を大幅に削減できる 」
またパーツカタログの利用者にとっても、紙のカタログよりはるかに効率的に欲しい部品を特定できるほか、CATALOGcreator には部品をその場で発注する機能も備わっているため、部品の手配も大幅に効率化できるという。これら一連の機能の裏では、「 XVL System Toolkit 」 や 「 XVL Web Master 」 といった XVL のさまざまなツールが利用されている。
これら数々の機能を実現するために、デジタル総合印刷が独自に開発した 「 CPI(Control Program & Interface) 」 というソフトウェアモジュールだ。CPI は、CATALOGcreator のモジュール群をより簡単に使いやすく効率的に操作するためのインタフェースを実装したもので、これを使うことでユーザー固有の要望をCPIが吸収し、CATALOGcreator へのカスタマイズを抑制できるという。
CPI とCATALOGcreator を組み合わせることで、シリアル番号別のカタログを低コストで作成できたり、2D で作成した古いカタログの情報と 3D の新しいカタログの情報をマージして 1 つの Web カタログに統合できる。また近年では、IoT 機器から発せられた情報をCATALOGcreator に取り込み、部品トラブルの予兆を検知する予防保全のソリューションなども実現している。
CATALOGcreator は既に世界 25 カ国、360 社以上が導入しており、そのうち約半数のユーザーが 3D データと連携して運用している。海外ではシーメンスやポルシェ、ケルヒャーといった大手製造業が採用するほか、日本国内でも某エンジン開発・製造メーカーや建機アタッチメント開発・製造メーカーによる事例がある。
「 CATALOGcreator のようなソリューションを通じて、3 次元データやその他のテクノロジーを活用することで未来の形を創っていけると考えている。ぜひ皆さんにも、CATALOGcreator と XVL の組み合わせを活用してみていただきたい 」(山田氏)
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