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ラティス、XVL Viewerの 無償ダウンロードサービスを開始

1999年9月22日

ラティス・テクノロジー株式会社は、超軽量な 3D データ表現形式、XVL(eXtended VRML with Lattice)をインターネット環境で表示するためのビューワの無償配布を始める。これは先に無償配布を始めたインターネット指向の 3D デザインツール、ラティスデザイナー(株式会社フォトロンより図脳ラティスデザイナーとして 1999 年 7 月から発売中)で生成した XVL ファイルを表示するソフトウェアで、マイクロソフト社の Windows の ActiveX コントロールとして提供され、Internet Explore を介して 3 次元の表示ができる。図脳ラティスデザイナーで貼り付けたテクスチャデータの表示も可能。

XVL はインターネット環境の3D表現形式であるVRMLを、ラティス社にて拡張した形式で、通常の VRML より 5 – 100 倍程度に軽量化して表現することが可能である。曲面表現を内包することで、複雑な形状を極めて少ないデータ量でネット転送可能にすることが最大の特徴。今回無償配布するする XVL Viewer があれば、高い品質の 3D モデルを高速に転送示することができる。XVL Viewer の稼動環境は以下の通り。

ラティス・テクノロジーでは、XVL Viewer の無償配布により、XVL をベースとしたコンテンツを広く普及させる考え。インターネット環境における 3D データの流通は、そのデータ量がボトルネックとなっていたが、軽量な XVL の出現により、WEB における 3D データの普及が急激に加速されると期待される。また、ラティス社は CAD / CG ベンダー向けにラティスデザイナーの技術ライセンス契約を開始しており、各社から製品が出荷されることで、XVL はさらに普及する見込みである。

ラティス・テクノロジーはインターネット上での 3D ソリューションを提供するために 1997 年 11 月、慶応大学の千代倉教授らが中心となって設立した、ソフトウェアベンチャ企業。XVL 技術をベースに、非常に軽量なソリッドモデラーで、データ軽量化機能を実現したラティスカーネル、3D デザインツールであるラティスデザイナー等の開発を進

XVL Viewerの特徴

1.XVL 形式の標準とテキスト形式の両方をサポート。XV L形式では、ポリゴン表現の VRML と比べて、非常に大きなデータ圧縮を実現できる。多数のポリゴンの代わりに、元の曲面構造に対応したラティス構造を転送することで、軽量化を実現する。ラティス構造は XVL Viewer の中で元の精密な曲面モデルに変換され、表示される。

2.XVL で転送されたデータは 3D の曲面データを保持しているので、XVL Viewer で表示する際に、シェーデイングの品質をコントロールすることができる。VRML ではこのような多重解像度を実現するためには、解像度のレベルに応じた複数のポリゴンデータが必要で、大きなデータ容量を必要としていた。XVL ファイルは非常に軽量でありながら、必要に応じて品質の高いシェーディングイメージを得ることができる。

3.XVL Viewer はマイクロソフト社の ActiveX コントロールとして実装されている。Web の記述言語である html の中から XVL ファイルを参照することにより、インターネット環境で XVL ファイルを表示することができる。下記はそのサンプル画面である。なお、下記の蜂のモデルは XVL 形式で 13 K バイトのデータで表現されている。

※ ラティス・テクノロジーでは現在、XVL PlyayerLattice3D Reporterなどお客様のご利用用途に応じて様々な無償 Viewer をご提供しております。


用語説明

・XVL はラティス・テクノロジー株式会社の登録商標または商標です。
・その他記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。

お問い合わせ先

当プレスリリース関するラティス・テクノロジーへのお問い合わせは下記にお願いいたします。
営業統括本部 マーケティンググループ 担当:福原 / TEL:03-3830-0333

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