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ラティス、XVL を一括・自動処理するための XVL System Toolkit を新発売

2006年8月29日

2006年8月29日、ラティス・テクノロジー株式会社 (以下ラティス社) は、3次元データ XVL のバッチ処理を実現するためのソフトウエアXVL System Toolkit を2006年9月上旬から出荷することを発表しました。 XVL System Toolkit は、「概略化」 などによりXVL のデータサイズを更に削減するツールと、XVL ファイルのマージ / 分解などの加工を行うツール、および、部品属性の一括取得、変更などの機能を提供するツールの三つのプログラムで構成されます。

3D CADの普及により 大量の 3Dデータ が蓄積されており、一括処理の必要性が拡大してきました。また、3D データ活用が進んでいる企業では 3D データに対して定型的な処理を行うことが一般的となり、特に製品設計フェーズにおいて毎日のように変更される 3D データの処理を自動化したいというニーズが高まってきています。本製品ではXVL ファイルの処理機能をコマンドラインプログラムとして提供することで、処理の自動化と高速化を図っています。例えば、部品属性を一括で変更する機能により、全ての部品名称を正規の名称に置き換え、属性として部品コードを付与することが1コマンドで実行できます。 付加した部品名称とコードは、 XVL Web Master (別売)で部品表を作成する場合などに利用できます。

また、3D形状の「概略化」によってXVL のデータサイズをさらに削減する機能を提供します。「概略化」とは3D モデルの一部を除去したり変形したりすることによってデータサイズを削減する機能です。代表的な機能としては、3D 形状の内側の面を除去する機能があります。営業やマーケティングでの 3D 活用など、外形形状のみが必要な場合にこの概略化が有効です。この概略化機能を使えば、XVL を利用することによる軽量化の効果と合わせて 元の CAD ファイルサイズの 99.7% 程度を削減することが可能になります。さらに、3Dモデルの内部構造を秘匿することで、3D モデルの流出での機密漏洩を防止する効果があります。

XVL System Toolkit は、XVL に対する多くの処理機能をコマンドライン形式で提供しているため、大量の 3D データをサーバーサイドで処理するシステムの構築などに活用できます。3Dデータの有効活用が課題となっている製造業の企業において、3D データを一括処理、または自動処理するシステムの構築での採用を見込んでいます。

※ 「 XVL System Toolkit 」 の製品情報はこちらからご確認いただけます。

【主な機能】
1. 3D モデルの内側の面の除去
2. 小さい形状の除去
3. 穴,突起の除去
4. ワイヤシェル,単独点シェルの除去
5. レイヤ、マテリアルの除去
6. ポリゴンデータの概略化
7. 複数 XVL ファイルのマージ
8. 複数の XVL ファイルへの分割
9. 二つの 3D 形状の差分検出
10. 設計変更の反映
11. XVL 形式の変換
12. 曲面データのポリゴン化
13. 部品表,アセンブリ表エクスポート
14. CSV ファイルのインポートによる部品名変更,属性の付与


用語説明

・XVL はラティス・テクノロジー株式会社の登録商標または商標です。
・その他記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。

お問い合わせ先

当プレスリリース関するラティス・テクノロジーへのお問い合わせは下記にお願いいたします。
営業統括本部 マーケティンググループ 担当:福原 / TEL:03-3830-0333

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