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ラティス、アメリカ陸軍の戦闘車両研究開発技術センター TARDECでXVLが全面採用

2006年10月24日

2006年10月24日、ラティス・テクノロジー株式会社 (以下ラティス社)は、ラティス社が開発した軽量3Dフォーマット XVL がアメリカ陸軍のTARDEC(戦闘車両研究開発技術センター;Tank Automotive Research Development and Engineering Center) で全面的に採用されたと発表しました。TARDECは3Dデータを利用したシミュレーションと データ配信を目的に、XVL Studio ProやXVL Web Masterなどラティス社が開発、販売している主要なXVL製品をすべて導入しました。

TARDECは、アメリカ陸軍の研究開発部門の一つで、ミシガン州デトロイトにあり、戦闘車両、地上システムおよびサポート機器への最先端技術の導入を行っています。TARDEでは1,100人がアメリカ軍などの連邦政府機関および60ヶ国以上の外国政府向けに車両を開発しています。

陸軍では、3D設計の進展につれて、車両の3D CADアセンブリデータが、より大規模に、そして、複雑になりました。こうして、データのサイズが大きく扱いにくくなったため、シミュレーションや兵站などの用途に利用することが難しくなっていました。この問題を解決するために、軽量なXVLの導入を決めました。

TARDECのPLM (Product Lifecycle Management) チームの責任者であるラジ・アイアル 博士 (Dr. Raj Iyer) は、今回のXVLの導入について、次のように語っています。「XVLを選択したのは、精度を保ちながら大規模アセンブリデータを圧縮できるからです。TARDECの調査によればXVLは圧倒的な圧縮率を持ち、このような圧縮は他の3Dフォーマットでは不可能です。3Dモデルとしての精度もTARDECでの利用用途では十分です。XVL Web Masterを用いると、3次元データと2Dの分解図、アセンブリツリーと部品表を一覧表示する Web ページを自動作成することもできます。XVL を用いることにより、スペアパーツの提案依頼書、電子マニュアル、在庫管理、組立指示などに3Dモデルを活用できるようになります。」

TARDECでは、PDM(製品データ管理;Product Data Management)上で、XVLファイルを自動的に作成し、管理する予定です。これにより、既存の業務プロセスの中にXVLが組み込まれ、3Dデータ活用が促進されます。また、XVL製品を軍のネットワークに組み込むことにより、分散拠点における3Dデータへのアクセス性が向上します。軽量なXVLは、電子メールで送付可能、かつ表示時間が短いという特徴を持ち、民間企業との間の部品情報伝達手段としても用いられます。


用語説明

・XVL はラティス・テクノロジー株式会社の登録商標または商標です。
・その他記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。

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営業統括本部 マーケティンググループ 担当:福原 / TEL:03-3830-0333

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