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ラティス、半導体や液晶製造装置向け機構解析機能を強化 - インバースキネマティクスによる実機レス検証を「 Vmech Ver. 4.0 」で実現
2011年1月12日
2011 年 1 月 12 日 東京 (日本) - ラティス・テクノロジー株式会社 (以下、ラティス)は、複雑な動作をする大型の半導体や液晶製造装置の実機レス検証を実現した、仮想メカトロニクスシミュレータ Vmech の最新バージョン 「 Ver. 4.0 」 (以下、新製品) を 1 月 18 日に出荷開始します。
新製品では、ロボット動作と機構制御の協調シミュレーションを実現し、ロボットと搬送設備が同期して動作するような複雑な装置の実機レス検証を可能にしました。このような装置では、異なる制御系が混在するので、これまでは実機なしのソフトだけでの検証が困難でした。新製品では、機構制御を行うコントローラ側のソフト検証時に、ロボット動作を組み合わせたシミュレーションが可能です。ロボット動作については、インバースキネマティクス解析機能を活用し、先端動作指令に基づいたシミュレーションを実現しました。
本製品では、大規模な 3D データに加え、数千個の 3D の表示状態 ( スナップショット ) を含む XVL の表示に対応しました。上流工程で作成された情報を現場に分かりやすく 3D で伝えることが可能です。本製品を利用して Microsoft Office や HTML に 「 XVL Player 」 を埋め込み、3D を表示するための独自のユーザーインターフェースを構築することができます。また、内部を見るために外部の部品を透明にしたり、断面を表示するなど、自社の業務に特化した機能の追加が可能です。
追加機能としては、任意の点の位置・姿勢データを出力する機能や、軸の可動範囲の設定ができる機能、余分な拘束の削除機能を追加しました。また、フォトセンサ設定時の操作性向上により、シミュレーション機能を強化しています。さらに、動作可能な OS として Windows7 ( 32bit および 64bit 版 ) を追加しました。
ラティスは軽量 3 次元データ 「 XVL 」 の技術を生かしたシミュレーションソフト 「 Vmech 」 の強化で、大型の製造装置、搬送設備等の実機レスの開発環境を実現し、日本の製造業の QCD 改善に貢献していく考えです。
♦ Vmech とは
メカ形状データを世界最高水準の超軽量 3D フォーマットである 「 XVL 」 で取り込み、仮想メカ・モデルを構築・機構動作をシミュレートします。メカトロニクス製品の制御ソフトウェアの開発を実機レスで行うことが可能な仮想メカトロニクスシミュレータです。マウスによる簡単な機構動作の設定や機構解析、また、アクチュエータやセンサなどダイナミクスのモデリング機能などを特徴としており、軽量かつパラメトリックな仮想メカ・モデルの作成を可能にします。Vmech 上の仮想メカ・モデルは、各種制御ソフトウェアと同期をとってシミュレーションすることが可能であり、実機メカ完成前に制御ソフトウェアの実機レス検証を行うことによって、開発期間の短縮、試作機コストの削減に寄与します。
製品情報
名称 | Vmech Ver. 4.0 |
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発売日 | 2011年1月18日 |
※ 対象製品の年間保守に加入されているユーザ様は、追加料金なくご利用いただけます。
用語説明
・ XVL / Vmech は、ラティス・テクノロジー株式会社の登録商標または商標です。
・ その他記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。
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