超大容量データで検証し、軽快に伝達する
-XVL最新戦略の全貌-
ラティス・テクノロジー株式会社
代表取締役社長
鳥谷 浩志
イベントレポート
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事例紹介
ラティス・テクノロジー株式会社
代表取締役社長
鳥谷 浩志
製造業の最大の輸出先が新興国へと変わったことで、各社は一定の品質の製品をより安く提供する仕組み、日本で設計したものを新興国で効率的に生産する仕組み、設計や製造の品質をより上流のデジタルモデルに作り込む仕組みが必須だ。これを支えるのが企業全体での 3D データ活用である。
3D CAD の普及は進み、設計部門には製品の 3D モデルが蓄積されている。現場が工夫して、この3Dデータを徹底的に活用する。ラティスでは、XVL を軸に連携するソリューションを柔構造の IT と呼ぶ。柔構造の IT により、格段に低コストで PLM システムの実現ができる。この柔構造の IT に貢献するラティスの 3 つの戦略が 『 ULDH 』 、『 Light DMU 』 、『 3D Publish 』 だ。
ULDH( Ultra Large Data Handling )
自動車であれば、数台分を同時に PC 内に読み込み、検証していく技術である。昨年発表した次世代軽量 3D 技術 U-XVL の上で超大容量データ処理を可能にするアプリケーションを造り込んでいる。XVL Studio Pro がそれだ。車のフルモデルを表示し、検証し、その検証結果を数百の 3D 議事録として残す。β 版を利用して実際に評価したユーザーは、一度これを体験するともう元のソフトウェアには戻れないと語る。
Light DMU
従来の DMU の高価格、専門的、巨大データという課題を解決する。DMU 機能のうち頻繁に使われる 80 % の機能に限定し、20 % の価格で提供しようというのが Light DMU だ。3D データを利用して、設計を検証し、製造性までも検証し、製造工程を定義していく。これが、XVL を 「 ものづくり情報 」 に変える。株式会社図研との提携で ” エレメカハイブリッド DR ” も実現していく。
3D Publish
「 ものづくり情報 」 を Web や MS Office の環境で 3D 形状と連携して見える化するのが 3D Publish だ。単に作業指示書だけを作成するというソフトでは意味がない。上流で検証した情報を利用し、高品質で分かりやすい情報を自動的に生成し、劇的な改善を実現する。先進 XVL ユーザーはこう語る、「 何をどこにどのように組み付けるかを検証していく。その結果が作業指示書になる。」
ラティスの 3 つの戦略で、Light DMU についてもう少し詳細にご説明しよう。デジタルモックアップの狙いには、設計段階で後工程担当者への情報提供、製造段階での問題を設計段階で潰し込みするという狙いがある。XVL で実現する Light DMU の特徴は下記である。
大容量データのハンドリングが可能になった U-XVL では、従来の P-XVL / V-XVL よりもデータサイズの削減および高速描画性能を実現し、たとえば自動車複数台分の工程検討を 1 度に PC 上で実施することを可能としている。
XVL Studio シリーズ Ver.9.1 では、設計変更箇所の差分を高速表示する差分検出オプションや、各工程作業の工数グラフを表示し負荷分散を検討できる機能や、作業性の検討を人体モデルを使用してできる機能としてヒューマンオプションを追加した。
また、Lattice3D Reporter を利用すれば、設計後工程で DMU 検証した結果を伝達したり、作業指示書として Excel 上にて 3D と統合した電子帳票を生成することが可能である。 また、新たに帳票作成の作業時間を大幅に改善する、Lattice3D Reporter のテンプレートオプションの登場により、テンプレートで定型帳票の作成が可能になった。
このように XVL を利用することで手軽に DMU を実施することができ、早期に製造現場の問題点を把握し設計に反映し設計品質を向上させることができる。さらに作業指示書を 同時に生成することで帳票作成工数の削減を図ることはもちろんのこと、作業現場へ “ 見える化 ” された帳票を展開することが容易に行える。
『 ULDH 』 、『 Light DMU 』 、『 3D Publish 』 という 3 つの考え方で実現する XVL の 6 つのソリューションは 、多くの製造業で実績を上げている。XVL という 「 ものづくり情報 」 の流通が織り成すソリューションの連携が、リーマンショック後の日本の製造業の復権に静かに、しかし、確かに貢献している。
XVL を主体とした 3D データの一気通貫活用の取組み
豊田鉄工株式会社
生産管理部 部長 水越 修一 様
CAD データ( 3D 図面 )の長期保管
トヨタ自動車株式会社
エンジニアリング情報管理部 主幹 福田 順三 様
濡れた雑巾を絞れ!- 全体最適化における XVL PLM の役割とは
株式会社やまびこ
開発本部 技術管理部 製品取説課 主任 田中 剛 様
3Dデータ活用によるフロントローディング
株式会社ナナオ
製造部 生産技術課 係長 中村 光宏 様
XVL を活用した組立工程設計の効率化
三菱農機株式会社
開発生産本部 業務部 開発グループ 河本 雅史 様
超大容量データで検証し、軽快に伝達する -XVL 最新戦略の全貌-
ラティス・テクノロジー株式会
代表取締役社長 鳥谷 浩志
XVL で「 設計の見える化 」試作にも有効活用
日本カタン株式会社
技術部 設計技術課 濵川 智仁 様
XVL Studio によるサービス資料イラスト作成の削減効果
本田技研工業株式会社
カスタマーサービス本部 技術開発部 サービス情報統括ブロック 主任 谷田 潤一郎 様 / カスタマーサービス本部 技術開発部 サービス情報統括ブロック 齋藤 志穂美 様
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XVL 3次元ものづくり支援セミナー2010
講演レポート