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ものづくりコラム|第6回.ERPに人は使われている?
2018年11月13日
ものづくりコラム
第6回.ERP に人は使われている?
2000 年頃にフィーバーした ERP ですが、導入されて長い月日が経過しており、新たなる進化を模索しています。
ERP( Enterprise Resource Planning ) は、導入当時基幹システムとして企業の中核に位置付けられ、多くの企業がトップダウンで巨額の投資を行ったことは、ご記憶されている事でしょう。
ERP は基本的にリアルタイム型で企業経営の決算レベルでは非常に重要な機能です。しかしながら、日々変わる受注状況と生産順序の入れ替えはシステム追従が難しいことから、ERP での処理には不向きでバッチ処理の方が向いています。この ERP の苦手な領域の要求が、今でも問題になっている現場も多い事でしょう。
大枚をはたいたにもかかわらず、すべてを ERP でリアルタイムに管理するという当初期待した目論見通りとはならず、それがトラウマとなり、新たなる IT 投資に消極的になっているのではと感じます。
調達リードタイムを考慮して計画入れれば余剰手配の山、営業計画を信じれば顧客仕様の変更、不具合を上げればきり無い状態です。
こんな状態を目の前に、ERP の刷新は誰が考えても着手出来ない状況でしょう。
一方で、2000 年頃から Office アプリケーションが市民権を持ち、ちょっとしたマクロを使って ERP が出来ない事を対処する風潮が生まれました。ある意味、対処が仕事になってきました。これが問題点を絞れなくしている要因です。
ひどい場合は、ERP では殆ど工程管理しておらず、Excel や MS-Project で管理しているのが実態です。ここに掛かっている工数や誰でも出来なくしている事は、みなさんご存じ無いでしょう。
全体の流れに目を向け、何が問題なのかもう一度見直しましょう!
次回のコラム掲載をお楽しみに!
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