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XVL対談|日立建機株式会社 × ラティス・テクノロジー
2025年2月19日
2025年
2月
サービス部品検索のイノベーション『3Dパーツカタログ』
直感操作で検索効率と精度を革新
今回の対談では、2024年秋に開催された「製造業DX×3Dセミナー2024」で、3Dによるパーツカタログ(以下、パーカタ)によるサービス分野の変革についてご講演いただいた、日立建機株式会社(以下、日立建機)の 部品・サービスビジネスユニット カスタマーサポート事業部 サービスマテリアル開発部 部長 大谷 清彦 様にお時間をいただき、講演では聞けなかった変革に至る道筋やそれにまつわる秘話をお話いただきました。

鳥谷:
改めまして、製造業DX×3Dセミナー2024でのご講演「サービス部品検索のイノベーション」、誠にありがとうございました。3Dパーカタ構築の話に対する反響も大きく、私自身も非常に興味津々でした。もっともっと、お聞きしたいことがたくさん出てきたので、今日は対談のお時間をいただきました(製造業DX×3Dセミナー2024の講演レポート公開中!詳細はこちらへ)。
大谷:
こちらこそ講演の機会をいただきありがとうございました。セミナーでは、普段接点のない製造業の皆様と情報交換が出来、私にとっても非常に有意義な会となりました。
鳥谷:
そう言っていただけて幸いです。それでは、まずは会社の紹介をお願いします。
大谷:
私たち、日立建機は、元々は日立製作所の一事業部門でしたが、1970年に分離・独立しました。当時は日本中心の事業でしたが、今では海外売上の比率が8割以上と高くなっております。事業内容としては、油圧ショベルやホイールローダーなどの建設機械(以下、建機)の製造・販売、レンタル、アフターサービスなどを行っています。油圧ショベルと一言で言っても、コンパクト、コンストラクション、マイニングと、3つの大きさに分類されます。
鳥谷:
大谷さんはアフターサービスの事業領域に携わっているとのことですが、特に重要なことは何でしょうか?
大谷:
建機は非常に厳しい環境で長年使われるという製品です。定期点検をしっかり行って適切な維持・管理を行うこと、万が一製品が壊れた際には、いかにリカバリーを早くするかが重要です。サービスは代理店のメカニックが行いますので、代理店のメカニックがスムーズに修理を行えるようサポートしています。また、修理するために必要となる部品をいかに現場の近くに置いておくか、そういった部品の供給網、つまり、どの部品をどこに、どれだけ置くかというようなことを考えるのも我々部品・サービスビジネスユニットの大事な仕事になります。
鳥谷:
なるほど。グローバルに迅速な修理をする体制を構築しようとすれば、パーツのロジスティクスを考えることは大変重要なのですね。
大谷:
はい。他にもメカニックの視点にたって技術情報の提供も行っています。技術教育を実地やオンラインで開催したり、修理のための技術資料を準備したり、パーカタもその中に含まれています。サービスを効率的に行うという観点も重要で、どう効率的に回れば良いのか、どう提案したら良いかなど様々なサービスツールを用意して支援しています。
鳥谷:
相当幅広い業務をカバーされているのですね。
大谷:
そうですね。部品・サービスビジネスユニットとして3つの事業部、10の部門でアフターサービス全般の下支えをしています。我々が心がけているのは、建機の安定稼働およびライフサイクルコストの低減のために、代理店のサービス活動の効率化を促進する選択肢を出来るだけ多く提供させていただくということです。
鳥谷:
そのような事情で3Dパーカタも提供を始めたということですね。大谷さんとの出会いを思い起こせば、はるか20年前、サービスドキュメント内のイラストを3Dモデルから生成するために、2004年にXVLを導入いただいた頃でしょうか。ちょうど、日立建機さんの製品出荷が急速に拡大することが契機だったように記憶しています。確か、最初は3D CADでイラストを作成していましたよね。
大谷:
私たちは2000年から3D CADを利用したパーカタ用イラストの作成に取り組んでおり、一定の成果は上げられていました。しかしながら、オペレータの確保の難しさ、CADライセンスおよび専用マシンの費用の高さがありました。また、イラストのレンダリング処理も長時間かかっていましたので、作業量が増えた際の対応に課題をかかえていました。
鳥谷:
イラストを3Dモデルから生成することに対して社内の抵抗はなかったのでしょうか。
大谷:
それは全くなかったですね。社内ではトップダウンで、設計が作った3Dを活用すべく、社内でどれだけ活用できるかというプロジェクトが存在したくらいです。解析や事前検討、シミュレーション、またドキュメント領域で使えないかと、幅広く3D活用の可能性を検討しておりました。
鳥谷:
社内に先見の明を持たれた方がおられたのですね。XVLはどのような経緯で知ったのでしょうか。
大谷:
3D CADが土浦工場に導入されたという情報は私の耳にも入ってきていたのですが、当時私は営業資料を担当していて飯田橋にあった本社にいました。本社で、営業資料に携わっている際に、当時、九段下にオフィスのあったラティスさんとの付き合いが始まりましたが、営業資料としては、あまり興味はなかったかもしれません(笑)。その頃、パーカタを担当していたキーパーソンが抜け、長年サービスドキュメントを作っていたことから、私が後任として異動になりました。パーカタのパの字も知らない状況でしたが、先にラティスさんとつながっていたおかげで、その後の改善活動がスムーズに進みました。
鳥谷:
異動のタイミングがずれていたら、今回の3Dパーカタどころか、日立建機さんでのXVLの活用がなかったかもしれませんね(笑)。
大谷:
本当にタイミングとご縁というのはありますね。当時、3Dモデルからイラストを作成するために、色々なところに話を聞きに行き、出会い、検討したのが3DTiger*とXVLでした。XVLを実際使ってみると、自分たちで3Dモデルを自在に部品展開することが出来る点もとても良かったと記憶しています。
*3DTiger:2000年頃、株式会社エリジオンと共同開発したAdobe IllustratorXのプラグインシステム
鳥谷:
懐かしいですね。3DTigerもXVLベースの製品でした。それにしても、当時はまだXVL製品のイラスト品質も低くご迷惑をおかけしたのではないでしょうか。
大谷:
当時はまだXVL Studioからイラスト作成が出来ず、XVL Web Masterを使いましたが、確かに当初の描画品質は低かったです(笑)。しかしながら、バージョンアップのたびに各段にクオリティが上がり、ラティスさんの開発者のレベルの高さを感じました。
鳥谷:
ありがとうございます。3D CADと比較してXVLの良さはどこにあったのでしょうか。
大谷:
専用の高価なワークステーションもいらなければ、CADと比べるとライセンス価格も遥かに安いというのが一つ。もう一つはXVLの軽量性です。3D CADだとデータの重さから、ネットワーク越しにデータをやり取りすることも難しかったのですが、XVLであればデータが軽量でやり取りすることができるようになりました。この結果、イラスト作成作業そのものを協力会社に委託することが可能になりました。製品の出荷ラッシュの続く中、XVLがなければ、2004年の垂直立ち上げに間に合っていませんでしたし、コストダウンを図ることすら難しかったでしょう。
鳥谷:
2001年に発売したXVL Web Masterは3Dパーカタを自動生成しようという狙いで開発したシステムでした。大谷さんにも導入いただきましたが、イラスト作成に利用していたのですね。3Dパーカタという発想は2004年頃には早すぎたのでしょうか。
大谷:
当時、3Dパーカタを推し進められなかった大きな要因は、ネットワークの遅さでした。実際XVLでつくった簡易の3Dカタログをどれぐらいで開けるかを検証しました。社内LAN経由でパーカタの1ページ分のエンジンモデル(680キロバイト)を表示しようとした際、当時のチープな性能のデスクトップPCでは、開くのに24秒かかりました。
鳥谷:
これはまた、もの凄く詳細に記憶されていますね(笑)。
大谷:
今回の対談で鳥谷さんからどんな質問をいただいても回答できるように、過去の資料やノートを一通り見返してきましたから(笑)。国内外の事業所で同じモデルを開いてもらって時間をフィードバックしてもらったのですが、国内の事業所だと早いところで1分弱、遅いところでは3分近くと3倍程度の差が付きました。これがオランダだと5分強かかってしまいました。
鳥谷:
海外はネットワークの環境が良くないところがあるのですね。エンジンモデルだけで3分とか5分かかると、さすがに現場は納得してくれませんね。
大谷:
はい、この時は残念ながら採用を見送らざるを得ませんでした。しかしながら、ビューを自由に変えることができ、クロスリファレンスができ、部品形状や「取り合い」も分かる。本当にコンセプト通りの良い製品で、3Dパーカタの魅力を十分に体験することができました。
鳥谷:
我々がともに時代を先取りしすぎましたね(笑)。当時、日の目を見なかった3Dパーカタは、その後、十数年の時を経て、どのようなきっかけで再検討が始まったのでしょうか。
大谷:
ラティスの営業の方からは、継続的に情報提供はいただいており、XVL Web3D Manager(以下 XVL Web3D)のお話を聞かせていただき、率直に良いと感じました。実際、評価してみると建機一台分がパソコンだけでなくタブレット上でも表示でき、これならいけると確信しました。
鳥谷:
導入前にXVL Web3Dのユーザとも情報交換しましたよね。
大谷:
はい。あれは非常に刺激を受けました。ITに関わる人間が、目指すべき世界のステージを上げるような提案をして、引っ張っていかなければ駄目だと思いを強くしました。それで、社内でその分野の研究論文テーマとして掲げ、予算を設けてチャレンジを開始しました。
鳥谷:
実際に3Dパーカタを実現するには、建機全体の3Dモデルが必要になりますよね。設計部門は協力的だったのでしょうか。
大谷:
やはり機密情報の塊ですから、設計から3Dデータの利用について賛同を得ることは、非常に大きなハードルだと考えていました。XVLはCADと同等の精度までは持っていないことやランダム拡縮の機能など、正確なリバースエンジニアリングを防止することを丁寧に説明したところがポイントでした。弊社では、この内容を設計のキーマンが理解してくれ、急速にDX化が進む中で3Dパーカタのような取り組みも必要になることなど、思っていたよりも協力的で助かりました。
鳥谷:
XVL Web3Dで配信する際のデータはポリゴンなのでより精度が落ち、秘匿性の高いデータを社外に配信するには最適なものになっています。これで内製部品は揃いましたが、購入品の3Dデータはどうしたのでしょうか。
大谷:
設計用に元々3Dデータの提供はいただいていましたので、利用範囲の変更にあたって各種調整を行いました。
鳥谷:
なるほど。これで製品を表現するすべての3Dデータの準備ができますね。次の問題は、3DモデルとBOMとの連携ですね。ここはどのように進めたのでしょうか。
大谷:
まずBOMを整理しますが、こちらは既存のシステムがありましたので、3Dパーカタ用に一部機能改修を行いました。次にBOMと3Dの紐づけを行っていますが、人が介在しての作業となっており、結構苦労しています。従来XVLデータは、2Dイラストを作成するために利用し、そのあとは捨てていました。しかし、3Dパーカタでは、XVLを管理するようになったのも大きな変更点でした。
鳥谷:
全社規模で3Dデータ活用を推進しようという「XVLパイプライン」を構築したということですね。この時点で、XVLはテンポラリデータではなく、後工程で利用する基幹データと位置づけが変わってきています。XVLを管理するXVL Content Manager(以下XCM)も導入いただきましたね。
大谷:
XVLを管理していく上で、XCMがあって非常に助かりました。XCMがなければ、大規模なCMS(Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム)などの導入が必要で、プロジェクトの難易度が相当上がっていました。XCMはラティスさんのファインプレーでしたね。
鳥谷:
ありがとうございます。常にファインプレーで皆さまに貢献することを目指しています(笑)。ところで、3種類のパーカタを作成していましたよね。パーツカタログ、機器インナーパーツカタログ、エンジンパーツカタログでしたね。すべての製品で3種類用意されているのでしょうか。
大谷:
特殊な機械では例外もあるのですが、基本はそのセットになりますね。この3種類が一冊になっているような会社さんも多数あると聞いており、弊社のように3冊に分けているのは少数派なのかもしれません。私たちは、3冊に分かれていたこともあり、自社で3Dデータを保有しているパーツカタログから、3Dパーカタを始められたのは幸いでした。
鳥谷:
日立建機さんの製品だとバリエーションが非常に多いですよね。3Dパーカタでは、バリエーションに対応したカタログを準備しているのでしょうか。その対応は具体的には、どのようにされているのでしょう。
大谷:
そのあたりは管理が難しいところで、かなり工夫しました。クルマやバイクも同様だと思うのですが、一見同じに見えますが、製品1台ごとに仕様やオプションの違いだとか設計変更が入るなど部品構成が異なります。3Dデータとしては、すべてのデータを位置情報も含めて一つにまとめて管理しています。そして実際XVL Web3Dコンテンツで書き出す際に、組み合わせの情報と併せて、必要な3Dデータをアセンブリして1台分にまとめる仕組みとなっています。
鳥谷:
なるほど。XCMの中にすべての部品の3Dモデルを入れておいて、バリエーションごとに最終製品を組み上げて、3Dパーカタを生成するというわけですね。
大谷:
号機別の3D表示ができなければ、あまりやる意味もないと思っていました。
鳥谷:
なるほど。そうやって、号機ごとに製品を構成するすべての3Dモデルを準備し、新しい製品については3Dパーカタを作成可能になりますね。しかし、実際に現場で故障する可能性が高いのは、10年とか20年前に製造された古い製品でしょう。その3Dパーカタはどうする計画でしょうか。
大谷:
おっしゃるとおりで古い製品への対応はこれからの課題です。概して号機別BOM情報がないことも多く、そのあたりは工夫が必要と考えている所です。号機別に情報整備することが難しいものについては、代表的なモデルを利用して作っていこうかと考えています。
鳥谷:
そういった活動を是非、加速させていただきたいと思います。そのために重要になるのが、3Dパーカタの導入効果ですね。講演では、実機と同等の3Dモデルを見ながら、故障部品を特定できるので、検索時間を20%削減できたと聞きました。想定よりも少ないと言う声も聞こえてきたのですが、この点いかがでしょうか。
大谷:
既存の2Dパーカタに慣れている方々は、極端な話、3Dパーカタを使わなくても2Dパーカタで用は済んでしまっています。一方、2Dがなくなって3Dだけになったら効果はもっと上がるでしょう。実際のところ、現状の何百ページもある2Dパーカタでは見たい部位が複数ページに分かれているなど、探す時間の無駄が発生していますから。
鳥谷:
講演の際、会場参加者に体験してもらったデモでは、2Dパーカタに不慣れだと検索に相当の時間を要していました。素人では検索不可能な場合もあるでしょう。人手不足の時代、グローバル展開を見据えたら3Dパーカタは強力な武器になりますね。ところで、現状は2Dパーカタと3Dパーカタは併存していますよね。併存させることで、導入のリスクは減りますね。
大谷:
まず最新機種の3Dパーカタを作成しましたが、発売済みの製品ということもあり既に2Dパーカタがありました。ですので、2Dパーカタそのものの置き換えではなく、3Dパーカタはそれを補完するという位置づけでスタートしたので現場の反対もありませんでした。一方、現状の3Dパーカタを作成するための業務フローはまだまだ改善の余地があります。今後はそこを最適化していく予定です。
鳥谷:
そこが最適化されれば、2Dパーカタを廃止し、作成工数を減らすことも可能でしょう。3Dパーカタだけにするわけにはいかないのでしょうか。
大谷:
今後2Dパーカタはなくしていきたいと考えています。しかし、現実には製品を代理店や連結の販売会社に納入する際に製本版のパーツカタログを納めるケースもあり、すぐには無くせません。簡易的に2Dイラスト作成できるようにして、必要な時に2Dパーカタが提供できるようにするなど工数削減ができないか考えています。とはいえ2Dパーカタに馴染んだベテランも多いので、パーカタの使い勝手が悪くなってしまう可能性もありますから、慎重に進める必要はあります。
鳥谷:
海外の代理店だとマルチブランドの建機を取り扱うところも多いのですよね。とすると、パーカタの良し悪しが、建機の売り上げを左右するかもしれないですね。
大谷:
売り上げに影響するほどインパクトはないと思いますが、3Dパーカタをオーストラリアの地域統括会社に見せたところ非常に気に入ったようで、いつ展開してくれるのかと催促されました。3Dパーカタもそうですが、デジタルツールは海外の方が、受けが良さそうです。
鳥谷:
3Dパーカタの海外展開を実現する上でのポイントは何だとお考えですか。
大谷:
これは変わらず、やはりネットワークインフラの状況がポイントになります。事務所までは通信網が飛んでいても、その先の現場となると、ネットワークが届いていなかったりします。良い道具でも、使うまでに時間がかかってしまっては継続的に利用する気にならない。
鳥谷:
今後、イーロン・マスクのスターリンク(Starlink )のような衛星経由のネットワークが普及し、離島でさえ通信可能になりますね。値段も下がってくれば、状況は一変するでしょう。
大谷:
はい、そう思います。その前に、3Dパーカタの良さを内外でしっかりと伝えていくつもりです。
鳥谷:
今回のプロジェクトは、新型コロナ感染が拡大した時期と重なっていましたよね。この影響はありましたか。
大谷:
新型コロナがなければ、1年は大げさかも知れませんが、もっと早く3Dパーカタのリリースが出来ていたと思っています。開発はウォーターフォール型で、対面で進めてきていましたが、新型コロナの感染拡大で世界的にコミュニケーション方法に大きな変化が起き、それに対応していく必要があったことから、要件の範囲や詰め方が甘くなってしまったことは否めません。
鳥谷:
新型コロナがなければ、今頃はもっと先に進んでいたでしょうね。残念です。今回の3Dパーカタ構築ですが、大谷さんはDXを実現したと考えられていますか。
大谷:
DXの捉え方によると思いますが、3Dパーカタは、部品を探すという行為に関しては一段高いステージに上げられたとは思っています。ですが、まだビジネスモデルの変革という意味で、デジタルトランスフォーメーションまでは到達できていないと思っています。この3Dパーカタの適用モデルの拡充と仕組みを海外まで展開することができればプロセスイノベーションと言うことができると思いますので、そこまでは近々必ず辿り着きたいです。日本の製造業は概して、基盤をつくることは得意でも、「飛び道具」をつくることはあまり得意ではない。そういった意味ではラティスさんには、飛び抜けた「飛び道具」を作ってほしいと期待しています。
鳥谷:
ありがとうございます、ご期待に沿えるよう3D活用の「飛び道具」を続々と開発しています。タブレットで現物を照合すれば、XVLの持つサービス情報を現物に表示するXVL ARや、XVLでVR空間に実機を再現、サービス手順と共に見せるXVL VR。また、XVL Web3Dの高速転送と表示技術にも磨きをかけています。
大谷:
VRやARの技術は確かに魅力的ですが、ラティスさんが取り組まれているようなテクノロジーの組み合わせはより重要だと思っています。
鳥谷:
超軽量なXVLと新たなテクノロジーとの組み合わせで、新たなイノベーションを生みだしたいと考えています。DXは製造業の皆さんにしか最終的には成し遂げられません。一方、ラティスはどんどん尖ったものを開発していくので、協調してDXを実現していきましょう。本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
END
対談の中で登場したXVL製品は、こちら!
XVL Web3D Manager:XVL Web3D Managerは製造現場で活用されていたXVLデータから、3Dサービスドキュメントや3D組立図を生成し、これを関係部署や取引先、顧客やサービスマン・ディーラがWebブラウザで閲覧できるようにするための製品です。
XVL Content Manager:のづくり全工程を一気通貫する 3D 活用インフラを提供するシステムです。
【用語解説】
- ・XVL:『XVL』 とは、いつでも、どこでも、だれでも、3Dを活用できる世界(=Casual3D)を目指して、ラティス・テクノロジー株式会社が開発した超軽量3Dフォーマット。
- ・3Dデジタルツイン:「3Dデジタルツイン」 とは、現物と図面の双子となる3Dモデルのこと。現地現物を軽量XVLで表現し、図面情報情報をXVLに集約することで、現物に近い3Dモデル(=3D形状+構成情報+ものづくり情報)になるという考え方。
- ・XVLパイプライン:『XVLパイプライン』 とは、3Dデジタルツインの情報の流れをXVLでつくり、組織の垣根を超えてその情報(=XVL)を徹底活用することでDXを推進する仕組みのこと。
【その他】
- ・XVL、3Dデジタルツインはラティス・テクノロジー株式会社の登録商標です。その他記載されている会社名、製品名など名称は各社の登録商標または商標です。
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