トヨタにおける 3 次元データ活用と今後の展望 - お客様に魅力ある車を安く早くお届けするために –
トヨタ自動車株式会社
エンジニアリング情報管理部 部長
三嶋 保夫 様
イベントレポート
セミナーでの講演をレポートで公開します
事例紹介
トヨタ自動車株式会社
エンジニアリング情報管理部 部長
三嶋 保夫 様
トヨタは 2010 年代にグローバルシェア 15 % という目標を掲げ取組みをはじめた。そのためには各地域にあった車両をタイムリーに開発・製造・販売することが重要と考えている。そして、それを ” 成長と効率 ” を両立しながら進めていこうと考えている。
お客さまのニーズがますます拡大し多様化する中、開発能力不足の課題が予想され、その対応として ” 人材の育成・活用と技術・技能の伝承 ” と ” 開発技術力強化 ” 、及び ” 開発のスリム化・スピードアップを狙ったプロセス改革 ” をすることにした。その改革を達成するには業務基盤を支える IT 基盤の整備が重要であり、XVL を含むデータの活用も必須となった。
CAD ベンダーのビューワでやりたいことが全て出来ればよいが、現状は要件を完全には満たしていない。たとえば現行の CAD では CAD 専用端末を利用しても、性能的に大規模なデータの DR が難しいし、部品総当たりチェックや不具合箇所の表示などの機能面にも不足がある。このため、CAD の性能・機能不足を補う目的で XVL を利用しようと考えた。
また、設計者以外の開発担当者がデータを活用することを考えたとき、OA パソコン利用のため扱えるデータ容量や使用環境に制限がある。XVL は 3D データの利用面に特化し開発されており、数々の優れた機能を有していると同時にユーザの要望項目も満足した。そこでデータの利用部署にも利便性と作業効率化を優先し XVL を利用することにした。
トヨタの XVL を活用した品質向上、効率化の取組みは多方面に渡る。例えば設計分野における大規模データの DR や異 CAD データ間の DR、部品構成表や作業要領書 ( ビジュアルマニュアル ) などの帳票の電子化、また荷姿検討や計測システムなどに利用している。
XVL をこうした利用現場へ展開するにあたり考慮したポイントもある。欲しいデータを欲しい時に取り出せる ” しくみ ” の提供やセキュリティの確保などだ。このように XVL は全社で活用されはじめ成果が出始めている。今後は適用プロジェクトの拡大や新分野への展開拡大を考えている。
ラティス社への要望として、XVL 機能の拡張やマルチ CAD への対応、CAD バージョンアップへの対応を引き続きお願いしたい。
XVL は非常に良いツールである。ただ、グローバルに見れば事業所や部門により温度差が依然とかなりある。そのため、その活用促進には業務改革チームとの更なる連携強化や厚い現場利用支援、信念が必要だ。
ユーザは今の IT に決して満足しているわけではない。IS 部門やベンダーはもっと現場に入り、現場の声で導入提案をしていくべきだろう。
兵器システムのライフサイクルをサポートする可視化技術
アメリカ陸軍
戦闘車両 R&Dセンター ( TARDEC )マネージャー ラジ・ライヤー博士
トヨタにおける 3 次元データ活用と今後の展望 – お客様に魅力ある車を安く早くお届けするために –
トヨタ自動車株式会社
エンジニアリング情報管理部 部長 三嶋 保夫 様
3D から 4D へ XVL で「見える化」と「魅せる化」する
新潟原動機株式会社
技術センター プラントエンジニアリンググループ 詳細設計チーム 福岡 和彦 様
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XVL Solution World 2007 講演レポート